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202211.11

特進コース 進路講演会を実施しました

11月10日(木)に特別進学コースで進路講演会を開催しました。今年も福島大学准教授の前川直哉先生にお越しいただきました。前川先生は東日本大震災・原発事故を機に福島の復興に寄与したいという想いから、地元の灘中高校の教員を退職され、福島に移り住んだ人物です。「ふくしま学びのネットワーク」という団体を立ち上げ、福島の生徒達に無料セミナーや学習合宿、社会貢献コンテスト等の機会を提供し、学びの意義や喜びを伝えている先生です。現在は福島大学で教鞭をとり、「福島未来学」や「むらの大学」という実践プログラムを通して、学生達と共に福島の更なる復興を目指しています。

 

特進コースの生徒達は前川先生の講義に真剣に耳を傾けている様子でした。「なぜ勉強することが必要なのか」という先生からの問いは、単純なようで答えるのが難しい様子でした。昔は勉強すればよい大学に入学でき、よい会社に就職でき、よい人生が送れるという神話が成立していた。しかし、現代の社会のように経済や雇用が不安定な状況下では、必ずしも今の勉強が将来の自分の幸せを約束するものではない。「ではなぜ勉強することが必要なのか」という先生の更なる問いが生徒達を悩ませました。前川先生は言います。「自分が学ぶことで得られる経験や知識によって他の誰かの人生を幸せにできる。他人を笑顔にできれば世の中がより良くなっていく。社会に貢献することがが自分の人生を豊かにする。」

自分の幸せだけを追求する「学び」には限界があり、他人を幸せにできる「学び」こそ、人生を豊かにするヒントなのかもしれません。

 

特進コースの生徒達は前川先生のお話を聞き、勉強の意義と自分の将来について見つめ直せたようです。講義後は多くの生徒達からの先生に質問もあり、あっという間の2時間でした。受験直前の3年生、一年後に受験を控えた2年生も口を揃えて「とても有意義なお話でした」と感想を述べていました。前川先生にはお忙しい中わざわざお越しいただきました。感謝申し上げます。

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